栃木県
にっこうわのしろおんせん・にっこうのりきゅう ふうが
日光和の代温泉・日光の離宮 楓雅
高級感たっぷり。こだわりの和風温泉宿
奥日光にある中禅寺湖は、約二万年前に男体山の噴火で堰き止められてできた大きな湖です。その中禅寺湖から流れ落ちる華厳の滝は、日本三名瀑のひとつとして有名です。それもそのはず、100メートル近い落差の滝は豪快で、またそれを囲い込むように十二滝と呼ばれる伏流水の小滝が流れ落ちていて、その雄大さを一層盛り上げています。その華厳の滝の反対側、中禅寺湖畔に建つのが「日光の離宮 楓雅」です。名前からして優雅な雰囲気ですが、その名にふさわしいような豪華な和風宿として人気を集めているようです。湖畔にあるので、遠くからでもその建物を見ることができるとおり、けっこう大きな宿です。しかし、客室はそんなに多くないそうで、ゆったりとした館内で寛げる工夫をしているそうです。是非ともこんな宿に泊まってみたいところですが、なかなかそんな贅沢はできないということで、今回は立ち寄りで入浴することにしました。宿は玄関に近づくと、宿の人たちが立ち並んでいて温かく出迎えてくれます。ちょっと場違いな雰囲気を感じつつも館内へと進むと、広いロビーに広い廊下と、調度品も洒落ていて何とも豪華な空間となっていまいた。フロントで受付をして、いざ浴室へと出発します。浴室は階下に下りたところにありました。脱衣所の入口前には湯番がいて、ハンドタオルとバスタオルを渡してくれます。そこからは小上がりのようになって履物を脱いで廊下を進みます。脱衣所までのアプローチも優雅な感じでいいですね。浴場は少し薄暗いかなと感じますが、広々として開放的なところです。目の前に大きな湯舟があり、脇にはひとつひとつ衝立が設置されたブース状の洗い場がありました。湯舟は木造の縁ですが、浴室の床も湯舟の底も御影石のタイル張りとなっています。ところが室内は角材の太い梁や丸太の柱など、がっちりとした重厚な造りになっていて、木の質感と石の質感のバランスがとてもいいです。また、薄暗いながらも窓は大きなガラス張りになっていて、坪庭のような露天風呂が見えます。露天風呂はゴツゴツとした岩に囲まれた岩風呂になっています。露天といっても、高い壁と天井に囲まれ、外気が通り抜けるものの、ビルの陰といった印象は否めません。空間が広いので、それなりにムードはありますが、立地を活かした景色が楽しめないのは残念です。露天の奥からは少しだけ湖が見えるところがありますが、湯舟から見えないのは残念です。しかしながら、広々とした空間は楽しいですし、品のある浴場だと感じました。湯は無色透明でサラッとしたあまり特色の少ない湯です。刺激の少ない大人しい湯なので、のぼせにくいようですね。湯は印象は少ないものの、宿全体の雰囲気が良かったので、リゾート気分で訪れてみるのがいいでしょう。
掲載: 2011/02/06
Data
- 所在地:栃木県日光市中宮祠
- 入浴 :２０１０年７月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆
- 優雅度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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