高知県

このかおんせん

木の香温泉

木のぬくもりを感じる道の駅の温泉施設
高知県いの町から愛媛県西条市に抜ける国道194号線沿い、県境にも近い高知県側にある道の駅が「木の香」です。ここは山間にポツンとある道の駅ですが、レストランや売店の他、温泉施設、そして宿泊施設も整うレジャー拠点となっています。今回はレストランでの食事と温泉を目当てにやってきました。温泉施設は少し奥まったところにありました。受付でシューズロッカーの鍵と引き換えに脱衣所のロッカーキーを受け取るシステムとなっています。さっそく中に進むと、長い廊下の途中に浴場入口がありました。廊下の先には休憩所と、さらに奥側は宿泊棟になっているようです。脱衣所は広々としていて沢山の木造ロッカーが並んでいます。しかも列ごとに扉の色が違って、とてもカラフルです。それにしても館内は木造の梁、天井、床、壁と、さすがに「木の香」のネーミングどおり、やさしい木の香りが充満しています。天井も高いので、山の中のロッヂのような印象ですかね。浴場に入ると手前側にガラス張りのサウナがあり、沢山並んだ洗い場があります。洗い場は間隔もゆったりとしていて、使い勝手が良さそうです。湯舟は窓際に横に細長いものがありました。また、縦に細長い浴槽もありましたが、こちらは水風呂のようです。水風呂は階段状になっていて、それなりの深さがあります。また、底には子どもの頭ぐらいのゴロタ石がゴロゴロと敷き詰められていました。水風呂はとても青白く透き通っていて、神秘的な透明感を持っていました。試しに入ってみると、これがまたとんでもなく冷たいです。真冬ということもあるでしょうが、しびれるほど冷たかったです。湯舟はガラス窓際にあるのですが、そのガラス窓は壁の下半分ほどしかありません。真昼間なのに浴室はほどよく暗いのはそのせいでしょう。間接照明的に浴室が照らされ、落ち着いた不思議なムードがありました。浴室というよりも美術館的な大人の雰囲気を感じました。温泉はほとんど無色透明ですが、微妙に色がついているようにも感じます。やわらかい感触の湯でさっぱりとした熱さです。ガラス窓の外にはウッドデッキになった露天風呂が広がっています。ウッドデッキにはデッキチェアがあり、ゆっくりと涼むことができそうです。露天の湯舟はやや小さく、露天全体のスペースと比べるとおまけみたいな感じでした。このときはポンプの故障とかで露天風呂が使えなくなっていました。また、真冬ということもあり3センチほどの分厚い氷が張っていました。やはり山の中ということでかなり寒いんですね。冷たい風と温かい露天風呂って相性がいいだけに残念でした。でも、雰囲気がとてもよく、春先や夏場、そして秋の紅葉時など、四季を通して楽しめそうなロケーションです。他の季節にも訪れてみたいと感じました。ちなみにレストランもなかなか洒落た雰囲気のところで、創作料理みたいのがいくつもありました。「本川芋とキジのコロッケ」というのを食べましたが、とても美味しかったです。
掲載: 2011/09/24
Data
  1. 所在地:高知県吾川郡いの町桑瀬
  2. 入浴 :2010年1月
  3. 泉質 :含鉄(U)-ナトリウム-塩化物温泉
  4. 泉温 :源泉30.7度
  5. PH :7.0
  6. 形態 :宿泊・日帰り温泉施設 男女別
  7. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  8. 露天風呂:あり
  9. 開放度:☆☆☆
  10. 清潔度:☆☆☆☆☆
  11. 気軽度:☆☆☆
  12. 優雅度:☆☆☆
  13. 景色 :☆☆☆
  14. 総合評価:☆☆☆