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山梨県

いさわおんせん・めいていのやどほてるこうしえん

石和温泉・銘庭の宿ホテル甲子園

千坪の日本庭園と池のような露天風呂
石和温泉は山梨県を代表する大きな温泉街です。ちょっと敷居の高そうな高級旅館が多いのも特徴で、優雅な雰囲気を味わえる温泉地です。ところが意外なことにその歴史は浅く、昭和36年(1961)に果樹園の中から突如として温泉が湧出したという新興温泉なのです。東京からのアクセスが便利で、湯量も豊富なことから急激に発展していったようです。「ホテル甲子園」は、ウインズ石和という競馬場の近くにある温泉旅館です。純和風のイメージがある旅館で、千坪の日本庭園を持つという銘庭自慢の温泉旅館だそうです。館内に入ると、フロントの先、ロビーの奥にはさっそく中庭のようになった庭園が見えます。色とりどりの錦鯉が泳ぐ池があり、とても優雅な雰囲気がありました。でもこの中庭だけでは千坪はとてもありそうもありません。実はまだこの奥にも続いているようです。浴場はこの中庭の向こう側、建物の裏側に男女別の大浴場があります。脱衣所は棚にカゴといったわりとシンプルなスタイルですが、ここからも優雅な池が見えます。と思ったら、こちらは池ではなく露天風呂のようです。足場があるので妙だなぁと思ったのですが、見た目にはホント、鯉の泳ぐ池のように見えました。そんなわけで、露天風呂も気になるのですが、まずは内湯に入ってみましょう。内湯はけっこう広々としていますが、湯舟は大きなものがひとつだけです。最初は湯けむりがこもっていて視界が悪かったのですが、露天風呂への扉を開けたらすっきりしました。というか、こもっていたせいもあってか、浴室内はちょっとカビ臭さを感じました。また、設備的にはごく普通なのですが、湯舟の湯は少し汚れているようだし、湯舟の隅にはクモの巣が張っているなど、清潔感がないわけではないのですが、微妙な感じです。視界が開けたところでガラス窓からの景色もはっきりと見えるようになりました。すると、奥にも優雅な庭園と池が見えます。こちらには鯉が泳いでいたので、本当の池のようです。ではさっそく露天風呂に出てみます。露天風呂と池の間には洞窟のような穴がぽっかりあいています。中は浅くなって寝湯になっているようです。また、庭園へと続く小路があったので、もしや奥にも湯舟があるのかと登ってみましたが、これは単なる飾りのようですぐに行き止まりとなってました。自分ひとりしかいなかったのですが、素っ裸だったので恥ずかしい気分になりました。ちなみに露天風呂も内湯もかなりぬる目の湯です。寝湯にするにはちょうどいいかもしれません。また、ツルッとした滑らかな浴感があるのですが、何だか妙に薬剤臭いのも気になりました。全体的には館内の雰囲気も良さそうなのですが、浴室がちょっとイマイチって感じです。イマイチというか、妙な違和感がありました。言葉で言い表すのは難しいですが、「本当に旅館の風呂にいるのだろうか?もしかするとキツネに化かされて田んぼの畦道にでもいるのではないか?」などと変な妄想をしてしまいました。ところが、この宿には大浴場の他に貸切風呂もあるようです。庭園の先にあるようで、写真を見る限りなかなか雰囲気良さそうです。また、露天風呂付きの客室もあって、こちらもかなり贅沢なつくりのようです。今回は利用していませんが、そちらの雰囲気は良さそうなので、どうせなら宿泊して存分に味わってみたいものです。
掲載: 2012/11/05
Data
  1. 所在地:山梨県笛吹市石和町市部
  2. 入浴 :2011年11月
  3. 泉質 :アルカリ性単純温泉
  4. 泉温 :源泉43.7度
  5. PH :8.8
  6. 蒸発残留物:368mg/kg
  7. 形態 :温泉旅館 男女別
  8. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  9. 露天風呂:あり
  10. 開放度:☆☆☆
  11. 清潔度:☆☆☆
  12. 気軽度:☆
  13. 景色 :☆☆☆
  14. 総合評価:☆☆☆