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群馬県

かわばおんせん・とくさ

川場温泉・とくさ

けっこう穴場?渓流に佇む地元で評判の名湯
片品から川場へ向かう途中、峠を過ぎて山道を下っていくと小さな宿の看板が見えてきます。何だろうと気になりながら通り過ぎようとすると、入浴500円の文字が見えました。ちょうどどこかで温泉にでも入って帰ろうかと思っていたところなので、すかさずUターンして案内看板のある脇道へと入ってみました。するとすぐに宿が見えてくるのですが、なんとも飾り気のない素朴な雰囲気のところです。玄関前に暖簾がかかっていなければ、普通の民家とわからないような感じです。それに今日は休日なのですが、なんか閑散とした雰囲気なので営業しているのかどうかも微妙な感じでした。でも、暖簾がかかっているということは営業しているのだろうと玄関を開けてみました。誰もいませんがどうも営業しているような感じはあります。また、ひなびた雰囲気はあったものの館内はとても清潔的で、いたって普通の旅館という感じでした。誰かいないかと声をかけると、黒猫が横から出てきて返事をします。もう一度声をかけると奥から人がでてきました。入浴可能ということで料金を払うと浴場は廊下の奥を左にいった先だと案内されました。突き当たりを曲がると下り階段があり、そこからサンダルを履いておりたところに浴場の入り口がありました。脱衣所は簡素な棚にプラスチックの籠が用意され、奥に小さな洗面台があるだけのシンプルなスタイルです。でもなんだか期待させるような気がするのです。そして浴室のドアを開けると、そこからさらに一段下がったところが浴室なのですが、内湯ながらも岩風呂になった風情ある佇まいに驚きます。ムッとした熱気があり、浴室内は籠った感じですが、ガラス窓が大きくてとても明るい印象です。湯舟はひとつだけですが、それなりにゆったりとしたものなのです。とても質素なのかもしれませんが、妙に雰囲気がいいです。ちなみに窓の外は畑です。たいした景色ではありませんが、のんびりとした雰囲気を味わえます。湯はほとんど無色透明ですが、うっすらと白濁しているような気もします。かすかにミネラルのような鉱物臭が感じるような感じないような、あまり癖のない印象です。パイプが二本出ていて、一方は湯舟の中、もう一方からチョロチョロとかなり温めの湯が出ていました。舐めてみるとプンっと微かに硫黄泉のような甘いような香りと味覚がありました。見た目以上に個性的な湯のようです。ここは露天はありませんが、なかなか雰囲気がいいので、まったりと過ごすことができました。結局、他には誰も客が来なかったので、かなり穴場なのかもしれません。おかげさまでゆっくりと温泉を楽しませていただきました。
掲載: 2013/09/10
Data
  1. 所在地:群馬県利根郡川場村川場湯原
  2. 源泉名:木賊の湯
  3. 入浴 :2012年10月
  4. 泉質 :アルカリ性単純温泉
  5. 泉温 :源泉29.6度
  6. PH :9.4
  7. 蒸発残留物:0.11g/kg
  8. 形態 :温泉旅館 男女別
  9. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  10. 露天風呂:なし
  11. 開放度:☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆
  14. 穴場度:☆☆☆☆
  15. 秘湯度:☆☆☆☆
  16. 景色 :☆☆
  17. 総合評価:☆☆☆