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群馬県

さるがきょうおんせん・にたや

猿ケ京温泉・仁田屋

奈良時代の留学僧、空海との伝説も残る、歴史ある宿
猿ケ京温泉は群馬県北部の国道17号線沿い、赤谷湖周辺にある温泉地です。江戸時代には笹の湯・湯島温泉と呼ばれていたそうですが、昭和33年(1958)にダム湖の底に沈んでしまい、現在の位置に移動。そして猿ケ京温泉と名称も変えたのだそうです。仁田屋は、日帰り温泉施設「まんてん星の湯」の近くにある温泉旅館です。カープを曲がった角にあるので、とてもわかりやすい場所にあります。中規模程度のそんなに大きくはない旅館ですが、アットホームな雰囲気と温かさの感じる旅館のようです。もちろん宿泊施設ですが、日帰り入浴も受け付けてくれているようで、さっそくお邪魔してみました。今回は年の瀬の迫った12月中旬。関東を寒波が襲っていて、例年より早い雪景色の中の訪問となりました。宿につくと噂どおり、とてもあたたかく出迎えてくれます。急に雪になったので、クルマのことを心配してくれましたが、幸いにもスタッドレスを履いてきたので大丈夫です。日帰り客に対しても心遣いがきちんとしていて嬉しい対応です。浴室は玄関入って、角を曲がった先にありました。小ぢんまりとした浴室で、脱衣所には棚にカゴの並んだ、シンプルなスタイルでした。さっそく浴室に入りますが、寒い日だったこともあり、湯けむりで真っ白です。もともと照明が薄暗いこともあって、視界がよくありませんでした。小さな岩風呂調の湯舟がひとつ、壁際に洗い場が並んでいました。露天がすぐ外にあり、こちらは加温していないとのこと。寒いから露天から先に入った方がいいですよと言われていたので、さっそく露天へ出てみます。露天は規模は小さめながらも風情ある岩風呂です。内湯よりもこちらの方が大きいようです。お湯が冷めてしまうのを防ぐために、湯舟には断熱板が張られていました。最初は全部外して入浴していたのですが、入るだけなら自分の入るところだけ外せばいいや、ということで一部だけめくった状態で入りました。ぬるいといっても、そんなにいうほどぬるくはありません。ちょうど空気も冷たくて、雪がチラつくのを眺めながらゆっくりと入れました。露天でまったりとしたところで内湯に入ります。露天がぬるかったため、内湯はかなり熱い湯のように感じます。あたたまるのにはちょうどいいぐらいの熱さです。熱いと余計に湯の感じが引き締まるのか、やや硬めに感じる湯がとても個性的です。いい感じに火照ってきたので、あがることにします。浴後はホカホカしていたので、しばらく雪道を散歩してみましたが、寒さが気持ちいいくらい体があたたまっていて、とても快適でした。温泉はほんと不思議な魅力がありますね。宿の雰囲気もいいし、何よりも気遣いを感じるあたたかさがとても印象的な宿でした。
掲載: 2014/12/31
Data
  1. 所在地:群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉
  2. 源泉名:村有1号泉
  3. 入浴 :2013年12月
  4. 泉質 :カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉
  5. 形態 :温泉旅館 男女別
  6. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  7. 露天風呂:あり
  8. 開放度:☆☆
  9. 清潔度:☆☆☆
  10. 気軽度:☆☆
  11. 景色 :☆☆☆
  12. 総合評価:☆☆☆