青森県

やちおんせん

谷地温泉

八甲田山麓に開湯400年を誇る源泉掛け流し温泉
日本三秘湯のひとつと言われている「谷地温泉」にやってきました。三沢の方から国道394号線を通ってやってきましたが、時間的にはそんなにかからないものの、かなりの山奥って感じで秘湯ムードはばっちりです。国道394号線と国道103号線との交差点を少し入ったところですが、とにかく静かで落ち着いた雰囲気の中にありました。宿は一軒だけで、焦げ茶色をした木造の外観がとても古風で風情を醸し出していました。今回は生憎の雨模様ですが、ここには露天風呂などはないようなので、温泉入浴には影響ありません。本当は宿泊での利用をしたかったのですが、お盆休みということで満室状態。今回は日帰りでの入浴となりました。日帰り入浴の場合は受付の前に自動券売機があるので入浴券を購入して利用します。浴場は廊下の突き当たりを右に入ったところにありました。館内も素朴でレトロな雰囲気がいい味を出しています。脱衣所は小ぢんまりとしていて簡易的な棚にカゴ、そして貴重品用の小さなロッカーがありました。洗面台もあり、ここだけはややモダンな雰囲気です。浴室に入るとまた一転して古風な佇まいです。思っていたよりもずいぶんと小ぢんまりとした浴室で、中央に湯舟があり、奥に洗い場があります。入った手前脇には掛かり湯がありますが、かなりぬる目の湯です。その湯の周辺が湯の華で薄いレモン色に色づいていて、とても鮮やかな印象です。湯舟は手前と奥、2つに区切られていて、手前の「下の湯」は透明の湯で温度は38度とあります。ここでの入浴の仕方として、まずはこの下の湯で30分ほど体を慣らしてから、隣にある「上の湯」で5〜10分ほど体を温めて上がるのだそうです。けっこうぬるいので長く浸かっているとすごく眠くなります。何度も顔を湯面にぶつけながらようやく30分が過ぎました。隣の湯は衝立越しにあります。こちらは白濁した湯でした。温度は42度ほどだそうです。あまり熱すぎず気持ちいい温度です。こちらで暫く浸かっていると汗がようやく出てきました。最後に洗い場で上がり湯をしてから出ようと思ったら、浴場出入口の脇に打たせ湯の扉があります。入ってみると急な階段があり、そして脱衣所のちょうど真下あたりに湯がドバドバと流れ落ちていました。こちらは掛かり湯から来ているのでしょうか、かなりぬるい湯でした。ちなみにこの打たせ湯は、足場も悪く、滑りやすいので自己責任で利用するようにと書かれていました。確かに年寄りにはちょっときついアプローチです。おかげでここだけはのんびりと独占状態で利用できました。今回は1回だけの入浴でしたが、やはり逗留して何度も入りたい湯でした。次回は宿泊で利用したいと思います。
掲載: 2018/11/04
Data
  1. 所在地:青森県十和田市法量谷地
  2. 源泉名:谷地温泉1号泉
  3. 入浴 :2017年8月
  4. 泉質 :単純硫黄温泉(低張性弱酸性温泉)
  5. 泉温 :源泉37.4度
  6. PH :4.71
  7. 蒸発残留物:0.609g/kg
  8. 形態 :温泉旅館 男女別
  9. 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、アトピー性皮膚炎など
  10. 露天風呂:なし
  11. 開放度:☆☆
  12. 清潔度:☆☆
  13. 気軽度:☆☆
  14. 鄙び度:☆☆☆
  15. 秘湯度:☆☆☆☆
  16. 素朴度:☆☆☆☆
  17. 異色度:☆☆☆
  18. 湯治度:☆☆☆☆☆
  19. 人気度:☆☆☆☆
  20. 景色 :☆
  21. 総合評価:☆☆☆☆