1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 萩温泉・海のゆりかご萩小町

山口県

はぎおんせん・うみのゆりかごはぎこまち

萩温泉・海のゆりかご萩小町

海がもてなす、癒しの宿
山口県の萩といえば長州藩の城下町として有名で、幕末に活躍する多くの政治家を送り出してきた松下村塾があるなど、観光地としても人気のある場所です。そんな歴史ある観光地に温泉と癒しの要素も兼ね備えた魅力的な宿が「夕景の宿 海のゆりかご 萩小町」です。山口県は何度も訪れているにもかかわらず、萩はなぜか毎回素通りしてしまっていて、観光するのも今回が初めて。そんなわけで、今回ようやく念願かなって訪れたので、せっかくならと評判のいい温泉宿に宿泊で訪れてみたのでした。場所は市街地から少し離れた海岸沿いにあります。日本海に突き出た笠山の根本付近にあり、世界遺産の「萩の反射炉」や「恵美須ヶ鼻造船所跡」にも近く、国道沿いでもあるので観光の拠点としても非常に便利なところです。宿の雰囲気、そして温泉の雰囲気もいいという評判のようです。実際に訪れてみると、なるほど海岸沿いに建つ、高貴な和のイメージを持った大型の旅館です。景色も非常にいいロケーションで、期待がますます高まります。チェックインを済ませたところでさっそく浴場に向かいます。浴場は一階にあるのですが、建物が海沿いに数棟建っていて、北側の「天望の町」と南側の「海原の町」にそれぞれ浴場があるようです。まずは南側の浴場に向かいました。こちらは茶碗や皿などの萩焼きが展示販売されているギャラリーの奥にあります。こちらは露天がメインとなる小さめの浴場ということです。脱衣場は小ぢんまりとはしながらもとても綺麗で旅館らしい落ち着きと高級感があります。ガラス窓を開けるとすぐ露天風呂となっています。内湯はありませんが、ガラスの壁で囲まれた洗い場もありました。露天は長方形の大きな湯舟と、円形の樽風呂がありました。長方形の湯舟は手前側の縁部分が丸太になっていて、湯舟に浸かりながら枕のように利用できるようです。露天の目の前にはちょっとした庭のようなスペースの先に海が広がっているのですが、とても開放的で優雅な景色が広がっています。今回は生憎の雨模様でしたが、それでも雄大な海の景色を眺めることができて、テンションがあがります。樽風呂の方も海を眺めながら湯舟を独占できて、海風がとても気持ちよかったです。この浴場だけでも十分に雰囲気も良くて素晴らしいものですが、もう一方の浴場も気になるところです。こちらは館内の一番奥側にありました。途中で上と下とで男女が別れますが、脱衣場の場所が上か下というだけで、浴室はどちらも1階にあるようです。脱衣場は先ほどの浴場よりもずいぶんとゆったりとしています。こちらの方は内湯のみのようですが、規模は大きいようです。さっそく浴室に入りますが、入った途端に思わず「おっ」と声がでるほどダイナミックな光景が広がっていました。それというのも、まず天井がめちゃくちゃ高いのです。そして壁がゴツゴツとした岩肌が剥き出しになった崖なのです。もともと海岸だったところをそのまま天井と壁をつけて浴場として整備した感じの内湯なのです。そればかりか、湯舟に浸かっていると、ザブーン、ザブーンと波の音が間近に感じます。いや、間近どころか背後からも聞こえてきます。なんと海側とは反対側の崖の隙間から波音が聞こえるのです。何事かと覗き込んでみると、どうやら湯舟の下は海になっていて、そのまま崖につながっているようです。これまたとても手のこんだ仕組みですね。こんなダイナミックな内湯というのもかなり珍しいのではないでしょうか。目を閉じていると、まるで海岸にいるかのようなワイルドな気分になってきました。なるほどこれは評価が高いだけあってすっかり気に入ってしまいました。もちろん、浴場だけでなく館内の設備も食事も客室も、すべてにおいて満足できる宿だったので、機会があれば是非ともまた利用したいと思います。
掲載: 2018/12/15
Data
  1. 所在地:山口県萩市椿東
  2. 源泉名:はぎ温泉
  3. 入浴 :2018年4月
  4. 泉質 :カルシウム・ナトリウム-塩化物冷鉱泉
  5. 泉温 :源泉18.2度
  6. PH :7.56
  7. 蒸発残留物:4.970g/kg
  8. ラドン含有量:12.74×10-10Ci/kg
  9. 形態 :温泉旅館 男女別
  10. 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
  11. 露天風呂:あり
  12. 開放度:☆☆☆☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆
  15. 優雅度:☆☆☆☆☆
  16. 異色度:☆☆☆☆
  17. 人気度:☆☆☆☆
  18. 景色 :☆☆☆☆
  19. 総合評価:☆☆☆☆