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山口県

ゆだおんせん・ゆのや

湯田温泉・温泉舎

名湯を気軽に飲泉できる
湯田温泉は山口県の山口市にある大きな温泉街です。県庁所在地の中心地に温泉街があるという好条件の観光スポットで、萩や津和野、秋吉台などへの観光拠点としても便利なところです。温泉の歴史も古く、およそ600年もの前から親しまれているとのことです。さらに古くい文献にも温泉の存在が記されているようですから、そうとう昔から温泉が湧いていたのでしょう。ここには白狐による温泉発見の伝説があり、町には白狐をイメージした施設がたくさんあります。駅前には巨大な白狐のオブジェがあるなど、様々な狐のキャラクターが観光客ももてなしてくれています。温泉街には飲食店以外にもいくつかの足湯があったり、飲泉できる場所もいくつかあるみたいで、散策するには楽しいところです。今回は宿泊で遊びにきたのでのんびりと付近を散策することにしました。さっそく宿について、付近の情報を集めます。すると温泉街のマップを見ると「温泉舎」と書かれた場所を見つけました。小さな公衆浴場なのかと思い、さっそく出かけてみました。場所はホテル喜良久のすぐ目の前、焼肉屋の裏にありました。渋墨塗りのような真っ黒な木材で囲まれていて、昔の関所のような佇まいです。大きな櫓も建っているので、わりと目立つ存在です。てっきり入浴施設か足湯でもあるのかと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。小さな施設ですが、その中央に丸い窓のついた水槽があります。また、脇には温泉の飲泉場がありました。ちなみに「温泉舎」と書いて「ゆのや」と読むそうです。飲泉場ではチョロチョロと熱い湯が流れています。けっこう熱いので触ることはできないぐらいです。コップなどは用意されていないので、興味がある方はカップも持っていくといいでしょう。飲んでみると、フワッと軽い風味があって、温泉らしさを感じます。掲げられている温泉分析表を見ると、泉質はアルカリ性単純温泉とありますが、「微黄褐色、透明、微渋味、弱硫化水素臭」とあります。はっきりと感じる強い刺激はありませんが、とても優しくて軽やかな印象の湯でした。施設の中央にある水槽は、最初は何が入っているのかよくわかりませんでした。覗き込むと小さな気泡が見えたのでそれが源泉槽だとわかりました。ということはここが源泉の場所のひとつなのでしょうかね。それにしても、なかなか雰囲気のいいところですが、何かいまひとつ何をうったえたいのかわからなくて、もったいない感じです。和モダンのような洒落た雰囲気もあって、とても絵になる風景だけにもう一工夫欲しいところです。これで足湯でもあれば、それなりに盛り上がりそうな雰囲気のところだと感じました。
掲載: 2018/12/23
Data
  1. 所在地:山口県山口市湯田温泉
  2. 源泉名:市有19号泉
  3. 入浴 :2018年4月
  4. 泉質 :アルカリ性単純温泉
  5. 泉温 :源泉62.0度
  6. PH :9.4
  7. 蒸発残留物:0.574g/kg
  8. ラドン含有量:10.2×10-10Ci/kg
  9. 形態 :飲泉場
  10. 開放度:☆☆☆
  11. 清潔度:☆☆☆
  12. 気軽度:☆☆☆☆☆
  13. 穴場度:☆☆☆
  14. 異色度:☆☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆