栃木県
なかみよりおんせん・おじかのゆ
中三依温泉・男鹿の湯
駅近なのに静かで自然いっぱい
会津鬼怒川線中三依温泉駅のすぐ近く、静かな山間に佇む「男鹿の湯」に行ってきました。会津方面から自宅に帰る途中、ふと看板が目に付いたので、予定には無かったものの、ついフラフラと吸い寄せられるようにやってきてしまいました。鹿の顔の看板がとてもユニークで、鹿の角の間が温泉マークのようになっています。とても小洒落た雰囲気のある温泉施設です。キャンプやバーベキューなども受け付けているようで、アウトドアレジャーのついでに温泉を楽しめるようです。駅から近いとはいえ、無人駅のすごーくローカルなところです。いや、ローカルというより山の中です。周囲は山ばかりで、国道からも川を挟んで対岸になるので、とにかく静かです。電車も滅多に通らないようですので、まるで喧噪のようなものはありませんし、駅前という賑やかな印象もありません。館内に入るとすぐに受付がありました。奥には休憩間のようなものもあります。受付を済ますと、階段をおりたところに浴場がありました。脱衣場は棚に大きなカゴが並びます。コインロッカーもありました。浴場は小ぢんまりとした内湯のみです。規模は小さいけれども窓ガラスがとても大きくて明るく開放的な雰囲気です。正面は草花などの緑が見えるぐらいですが、ゆったりとした雰囲気が楽しめます。さっそく湯舟に浸かりますが、けっこうぬるいです。ちょっと寒かったので暖をとりたかったのですが、思っていた以上にぬるい感じでした。無色透明の湯は、光の加減か妙に青々しく感じます。わりとあっさりとした湯で、キュッと引き締まるような、そうでもないような癖のない湯です。ぬるいので、ボーッとしながら長湯が楽しめるのはいいことです。しばらくするとだいぶ体があたたまってきました。汗がにじみ出てくるなぁと思ったら、そこからどんどん体があたたまっていきます。けっこう温熱効果の高い湯のようです。ぬるいからといって舐めてはいけませんね。浴後もポカポカ感の持続する温泉のようでした。ちなみに浴室の床は大谷石でしょうか、薄い緑色がかったザラザラとした触感がとても特徴的です。床も滑らずさらっとしているので、浴室の床には最適な素材ですね。ちなみに脱衣所の説明によると硫酸塩泉で、切り傷やにきびに効果があるとのこと。特に傷などはなかったのですが、肌に染みていくようなキメ細かな印象の湯のようでした。浴後もさらっとした肌触りが続き、肌にも良さそうな感じの湯だと思いました。今回は梅雨時季の週末に訪れましたが、アウトドア的にはオフシーズンなのか、とても空いています。おかけでのんびりじっくりと楽しませていただきました。国道や駅から近いこともあり、ドライブの途中や電車旅のついでに立ち寄れる、便利な温泉施設です。
掲載: 2019/10/20
Data
- 所在地:栃木県日光市中三依
- 源泉名:中三依市有源泉
- 入浴 :２０１９年６月
- 泉質 :カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉
- 泉温 :源泉25.0度
- 湧出量:毎分270リットル
- ＰＨ :９．３
- 蒸発残留物:1.97g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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