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京都府

きつおんせん・しらさぎのゆ

木津温泉・しらさぎの湯

駅のホームでのんびりと足湯を楽しむ
丹後半島の西側付け根付近に木津温泉という静かな温泉地があります。すぐ近くの夕日ヶ浦温泉があり、最近はこちらの方が人気があるようですが、木津温泉は歴史の長い老舗の温泉なのです。この温泉の発見はとても古く、天平15年(743)に、行基が発見して、村人に伝えたとのこと。この当時、疫病(おそらく天然痘)が発生していて、この地域の住民はその難を逃れることができたとの言い伝えがあるそうです。京都丹後鉄道の夕日ヶ裏木津温泉駅の構内には、その天然温泉を利用した足湯施設があるということで、訪れてみました。今回は電車旅ではなく車での移動であったため、車は駐車場に停めて、入場券を購入して利用してきました。駅は地方のほんと小さな駅なので、とてものんびりとした雰囲気が漂います。こういう地方駅の電車の来ない時間帯というのは、まるで時間が止まっているのかと思うような静けさに包まれます。入場券は窓口で購入しました。今どき珍しいハードな紙のタイプです。改札を抜けるとすぐホームがあり、向かって左側の宮津方面に足湯がありました。足湯は円形のものが2つ並んでいます。小石を敷き詰めた底のものと、石タイルのものとあり、縁はゴロタ石の岩風呂になっていて、丸太を半分に割った形のベンチが三方向に設けられています。ひとつの湯舟では、それぞれ大人が2人ずつ座ったとして6名くらいがゆったりと足湯を楽しめます。湯舟の湯は無色透明の綺麗な湯です。さっそく足を入れると、これがまたとてもぬるいです。ぬるいというより冷たいのかと思うくらいぬるいです。真夏のすごく暑い日だったので、これはこれですごく嬉しいです。湯舟の中央からぬる〜い湯が注がれていて、掛け流されているようでした。源泉温度は40度くらいあるようなので、加熱なしで冷まして利用しているのでしょう。とてもさっぱりとした湯で、肌に染み込むようなキュキュッと吸い付くような湯がとても感触がいいです。湯舟の底は一部ヌルッとした部分もあるので、湯舟の中を歩行する場合は注意が必要です。それにしても本当にのんびりと気持ちがいいです。ちょうど電車も出てしまった後だったので、利用者もいなく、ただ湯の流れる音と周囲の虫の声が聞こえるだけです。電車を待つ間だけでなく、立ち寄りでものんびりと利用したい、そんな足湯でした。
掲載: 2020/04/19
Data
  1. 所在地:京都府京丹後市網野町木津
  2. 入浴 :2019年8月
  3. 泉質 :単純温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)
  4. 泉温 :源泉40.2度
  5. 形態 :駅のホームの足湯 男女混浴
  6. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  7. 脱衣所:なし
  8. 開放度:☆☆☆☆
  9. 清潔度:☆☆
  10. 気軽度:☆☆☆
  11. 穴場度:☆☆☆
  12. 異色度:☆☆☆☆
  13. 景色 :☆☆☆
  14. 総合評価:☆☆☆