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福島県

ゆじまたおんせん・やまがたやりょかん「いわぶろ」

湯岐温泉・山形屋旅館「岩風呂」

大きな岩肌を感じる素朴な浴場
福島県の東南部、塙町の山の中に湯岐温泉という小さな温泉地があります。あまり聞きなれない地味な温泉地ですが、天文3年(1534)から続く歴史ある温泉なのだそうです。それにしてもものすごく辺鄙な山の中という印象で、自然に囲まれたすごく静かな場所です。こんな辺鄙な場所ながらもなんと数件の宿が建つ、立派な温泉地です。あまりにも地味ですが、それだけ需要があるということですね。今回訪れたのはその奥の方にある山形屋旅館です。ここは岩風呂という外湯があり、その素朴さがとても人気なのだそうです。今回は真冬の平日昼頃に訪れてみました。細い山道を登っていくといくつかの旅館を過ぎた先に宿が見えてきました。谷間に下りていくように進むと玄関があります。ちょうど清掃中のようで女将さんらしき人はとても忙しそうにしていました。入浴を請うと「そこに300円置いといて」と言って仕事を続けていました。先客もいるらしく、そこには既に300円が置いてありました。同じように料金を置いて玄関正面にある岩風呂に向かいます。こちらは小さな浴場で、基本的には男女混浴なのだそうです。入口脇には女性専用時間の案内があり、1日に何度か女性専用タイムがあるようです。扉を開けるとそこには下足箱があり、正面のガラスの先には浴室が見えます。先客は男性だったようで安心しました。ずいぶんと狭い脱衣場だなと思ったのですが、そこは下足箱だけでその先の扉を開けると浴室に沿うように細長い脱衣場がありました。壁に簡素な棚が用意されている質素な脱衣場です。浴室はわりと小ぢんまりとしています。とても狭いので女性専用時間以外で女性が入るのは勇気が要りそうです。でも女性の方は湯浴着の着用が認められているようなので、それがあればいいのかもしれません。浴室は右奥に小さな湯舟、そして手前側に大きな湯舟があります。小さな湯舟は掛かり湯としてあるのですが、よく体を洗っていれば入浴してもいいそうです。そのオーバーフローが大きい湯舟に流れ込んでいました。湯舟は岩風呂と書かれているだけあって、湯舟の片側が岩になっています。また、湯舟の中央付近の底は大きく穴が開いていて、ちょっと深めになっていました。どうやらこの岩の隙間から湯が湧き出ているようです。そうなんです、源泉の湧出口がそのまま湯舟になっているようなのです。無色透明の綺麗な湯がサラサラと流れ注がれ、そしてそのまま排水口へと流れています。完全な掛け流し状態なのでしょう。湯の温度は少しぬるめぐらいですが、なんともちょうどいい温度です。さっそく体を流して湯舟に浸かります。スーっと肌に馴染んでいくようなすごく柔らかな感触の湯です。非常に軽く、そして少しぬる目なので、すごく落ち着いた気持ちになります。湯舟に体を沈めていくと、ツルツルとした軽やかな触感もあります。肌が潤いながら温泉が浸透していくような感じです。ぬるいので長く浸かっていると眠くなってきてしまいます。でも、しっかりと温まりのいい湯のようで、すごく汗が出てきて体があたたまりました。30分から40分ぐらいが入浴の目安とのこと、時間はアッという間に過ぎてしまいます。それにしても本当に静かです。真夏のアウトドアシーズンや紅葉シーズンはそれなりに人が多くなるのかもしれませんが、それ以外のシーズンなら比較的のんびりと入れるでしょう。静養向きの静かな温泉でした。
掲載: 2020/05/02
Data
  1. 所在地:福島県東白川郡塙町大字湯岐字湯岐
  2. 源泉名:湯岐温泉 山形屋(混合泉)[28番、33番]
  3. 入浴 :2019年12月
  4. 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性-アルカリ性-温泉)
  5. 泉温 :源泉39.3度
  6. 湧出量:毎分77リットル
  7. PH :9.6
  8. 蒸発残留物:152.2mg/kg
  9. 形態 :温泉旅館 混浴(女性専用タイムあり)
  10. 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、きりきずなど
  11. 露天風呂:なし
  12. 脱衣所:あり
  13. 開放度:☆
  14. 清潔度:☆☆☆
  15. 気軽度:☆☆
  16. 穴場度:☆☆☆
  17. 鄙び度:☆☆
  18. 秘湯度:☆☆☆☆☆
  19. 異色度:☆☆☆☆☆
  20. 湯治度:☆☆☆☆
  21. 景色 :☆
  22. 総合評価:☆☆☆☆☆