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愛媛県

おおずし ながはまなぎさのゆ

大洲市 長浜なぎさの湯

シャワーだけってどういうこと?
大洲市の肱川河口がある長浜に「長浜なぎさの湯」があるということで、ドライブついでに立ち寄ることにしました。ここは天然温泉施設ではないのですが、海水を沸かした潮湯というのがあるとのことで、それを楽しみにやってきました。場所は長浜海水浴場のすぐ目の前です。夕方、日が暮れてからの訪問になりましたが、辿り着いてみるとやけにひっそりとしています。営業日じゃなかったのかと恐る恐る近づいてみると、照明もついていて「保健センターの3階です」と書かれています。どうやらここは福祉施設の中に浴場があるようで、夜間だったので風呂だけの営業となっているのでしょう。ただ、それにしても妙に活気がありません。館内に入りスリッパに履き替えて中に入ります。階段、で3階まで行くと、そこにはエレベータ前に受付のおばちゃんがいました。するとその方は「シャワーだけしかないの」と言うのです。「えっ」と戸惑っていると、「でも温かいの出るから」とのこと。ここの利用は初めてだと言うと、「湯舟が珍しいことになっているから」と意味深なことをいいます。さらに「お金、要らないから」と。ん?よくわからないけど、歓迎してくれているようなので浴室に向かいます。脱衣場は簡易的な鍵のかかる木造ロッカーとカゴがあります。いたって素朴でシンプルでスタンダードな感じです。ところが浴室に一歩入った途端にその状況を理解します。まず、湯舟は大小2つあるのですが、どちらにも湯は入っていません。黄色い規制テープが張られ「立入禁止 KEEP OUT」の文字があります。まるで殺人現場の現場保存のような感じです。さらに湯舟の中央にはストーブが置かれています。このときは年末の寒い夜。浴室を暖めるためにストーブが置かれているのですね。つまり湯舟は使えないから洗い場のシャワーのみが利用可能ってことだったのですね。さらに先客のお譲ちゃんが、「シャワーがね、止まっちゃうから足で押さえるんだよ」と、妙なアドバイスを頂いちゃいます。洗い場のシャワーは押しボタン式なのですが、隣の人は片足を挙げて押さえつけながら体を洗っています。すると奥のおじいさんが、「こっちのは出っ放しだから、こっち使って。止めるときは引っ張ればいいから」と、何だかとても楽しくなってきちゃいました。実はこの施設、老朽化が進み、管理の都合上あと数ヶ月で終了となるとのことです。その数ヶ月間はシャワーだけの利用で、無料開放しているとのことでした。無料で利用できるのは嬉しいけれど、海水風呂に入ってみたかったです。でも、見る限りはそんなに激しくボロいようにも見えないので、修理できそうな気がするのですが、予算の関係もあるのですかね。調べてみると平成9年11月にオープンしたとのことで、22年ほど利用されていたようです。お風呂代わりに利用していた方は困ってしまうのではないでしょうか。新しい施設ができるという話はこの時点でないようだったのですが、海水風呂は入ってみたいので、是非復活してもらえればと願います。
掲載: 2020/05/20
Data
  1. 所在地:愛媛県大洲市長浜甲
  2. 入浴 :2019年12月
  3. 泉質 :温泉ではありません
  4. 形態 :シャワーのみ (本来は海水風呂) 男女別
  5. 露天風呂:なし
  6. 開放度:☆
  7. 清潔度:☆☆
  8. 気軽度:☆☆
  9. 地元度:☆☆☆☆☆
  10. 異色度:☆☆☆☆
  11. 総合評価:☆☆