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北海道

ばんけいおんせん・ゆのとや

蟠渓温泉・湯人家

渓流のせせらぎを感じる森の中の露天風呂
洞爺湖の西、10キロほどの国道453号線沿いに蟠渓温泉という静かな山間の温泉地があります。洞爺湖周辺から新千歳空港に向かう途中でどこかに温泉に入ってみようと立ち寄ったのが、蟠渓温泉の湯人家という温泉宿です。日帰り入浴も受け付けてくれていたので、ラッキーでした。長流川を渡る橋から国道をそれてすぐにその温泉宿はありました。森の中の静かな場所に佇む宿という感じです。玄関を入ろうとするとランチ付きのお得な入浴セットという貼り紙を見つけました。ランチは済ませてきてしまったので、今回は入浴だけの利用にしましたが、蕎麦やジンギスカンなど、とても美味しそうなメニューがあったので気になりました。受付では入浴のスタンプカードを勧められましたが、滅多に来ることはできないので、丁重にお断りしました。浴場はフロントの反対側の廊下の先にありました。そんなに大きな規模の宿ではないので、脱衣所もかなり小ぢんまりとしたものです。脱衣棚にカゴがあり、小さな洗面台があるだけのシンプルなスタイルです。浴室も小ぢんまりとはしていましたが、ガラス窓が大きくとても明るく開放的です。湯舟は手前と奥と大小二つに区切られていて、手前側が高温で奥が中温となっているようです。内壁側は洗い場が並んでいました。湯は無色透明の見た目に普通の湯です。さっそく浸かってみると、すごく柔らかい感触があり、しばらく浸かっていると肌がツルツルスベスベと滑らかになってきます。これはとても感触がいいです。高温と書かれた湯舟は湯舟の縁の部分が桧になっていました。縁の部分だけであとはタイル張りなので、桧風呂ってほどではありませんが木曽ヒノキを使用していると書かれていました。木曽ヒノキは豪華列車四季島にも採用されている特別な木材だと説明がありました。せっかくなら総檜風呂にして欲しかったのですが、まぁ雰囲気だけでも味わえるのでいいでしょう。ちなみに高温とはいいながらも温度は体感で42度ほどで、表面だけが熱かったのでわりとちょうどいい熱さでした。中温は40度ほどでしょうか、高温に比べるとちょっと温度が低い程度です。ゆったりと大きいので、その分のびのびと利用することができました。外側には露天風呂もあります。露天はわりと小ぢんまりとした小さな湯舟です。森の中にあるので爽やかで涼しい風が吹き抜けていました。湯舟の湯は内湯よりもさらにぬるめになっているようです。体感的には39度ぐらいでしょうか。とても入りやすくていつまでも浸かっていられそうな温度です。真夏の昼下がり、ちょうどアブも盛んに飛んでくる時間帯です。大きなウシアブが数匹飛んでいてヒヤヒヤしましたが、襲ってくることもなく快適に過ごすことができました。ちなみに湯舟に浸かっているとサラサラと水の流れる音がします。すぐ横に小さな川が流れているようでした。白水川という小さな支流のようです。渓流のせせらぎを感じながらまったりと過ごすことができました。浴後は浴場前に小さな休憩室もあり、こちらでもまったりと過ごすこともできるようです。自宅から通える範囲にこんな宿があったら、絶対に常連客になってしまうことでしょう。素朴ながらもとても惹かれる雰囲気だったので、宿泊で訪れてもいいのではないかと感じました。
掲載: 2022/03/09
Data
  1. 所在地:北海道有珠郡壮瞥町蟠渓
  2. 源泉名:H2泉源、組合泉源、河川泉源及び国有泉源の混合
  3. 入浴 :2021年8月
  4. 泉質 :単純温泉(中性低張性高温泉)
  5. 泉温 :源泉70.2度
  6. PH :7.4
  7. 電気伝導率:0.13 S/m
  8. 密度 :1.0003
  9. 蒸発残留物:0.966g/kg
  10. 形態 :温泉旅館 男女別
  11. 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
  12. 露天風呂:あり
  13. 開放度:☆☆☆
  14. 清潔度:☆☆☆
  15. 気軽度:☆☆
  16. 秘湯度:☆☆
  17. 景色 :☆☆☆
  18. 総合評価:☆☆☆