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島根県

かだおんせん・かだのゆ

加田温泉・加田の湯

透明度は5センチほどの濃厚な赤茶色の湯
島根県の山間部にある飯南町の「加田の湯」を訪れました。国道184号線沿いにある日帰り温泉施設です。今回は年末の大晦日、雪の舞う極寒の日に訪れました。日本海側からのぼってきたのですが、もう広島県に近いあたりになるのですね。途中、いくつかの温泉施設をめぐってきたのですが、大晦日とあってことごとく休業。そしてこの施設に辿り着きました。日本海側が大雪で大変だったのですが、この辺りは雪はあるものの、けっこう路面は見えているのでそんなに影響はないみたいです。そして辿り着いてみると、なんとも風情のある佇まいです。そんなに大きな施設ではないのですが、櫓のような屋根がとても温泉情緒を醸し出していました。館内にはいると受付があり、入浴料を支払います。ロビーには物産品が売っているなど、ローカルな雑多感がありましたが、館内はとても綺麗です。浴室は正面の廊下の途中にありました。手前側が男湯で奥側が女湯のようです。脱衣所はわりと小ぢんまりとしています。鍵付きのロッカーは無料となっていました。洗面台もそんなに広いわけではありませんが、わりとゆったりとしている方でしょう。ドライヤーもセットされていました。浴室に入ると正面に湯舟、手前右側に洗い場、左側にはサウナと水風呂があります。小ぢんまりとした小さな浴室ですが、ずいぶんと機能的です。そしてまず目を奪われるのが、湯舟の色です。濃いオレンジ色というか赤茶色をした濁った湯なのです。逸る気持ちを抑えながら、まずは体を流します。しっかりと石鹸で洗ってから湯舟に入りましょうと書かれていたので、隅から隅までちゃんと洗います。ボディソープやリンスインシャンプーも用意されているのが嬉しいです。そしてさっそく湯舟に浸かります。湯舟は岩風呂のようになっています。お湯の成分が濃いのでしょう、まわりの岩も赤茶色に変色し、床には温泉の成分が層になって模様を描いていました。湯舟の湯は透明度が5センチほどでしょうか、かなり濃厚な色をしています。湯舟の中の様子がまるでわからないので、探りながら入ります。思ったよりもぬるめの湯でした。湯舟にどっぷりと浸かると、ずっしりとした湯の重みを感じます。湯は脇の筒から無色透明の湯が注がれていました。飲用不適と書かれていましたが、味見をしてみると、はじけるような炭酸とあと、甘ったるいような微妙な苦みがありました。カルシウムが多く含まれている湯だと、よくこういう味覚ですよね。そんなわけで、見た目にも味でも、とにかく濃厚なようです。ぬるいなぁと思っていたら、グォォォォォッという轟音とともに、湯舟の湯が熱くなってきました。定期的に沸かしているのでしょうが、音からして高温の蒸気であたためているのでしょう。源泉を薄めないようにする工夫のようです。温泉に対する取り組み方がとても好印象です。熱くなってくると、すっかり体もあたたまりました。水風呂があるので、ちょっと冷たく引き締めてから、再度あたたまりました。こうすると外は寒くてもポカポカと温かさが持続するので、気持ちいいですよね。そんなわけで、すごく小さな施設ながらも驚きの泉質と、その気持ちよさにすっかり魅了されてしまいました。雰囲気がとてもいいのでお奨めです。
掲載: 2022/07/12
Data
  1. 所在地:島根県飯石郡飯南町下来島
  2. 入浴 :2021年12月
  3. 泉質 :ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩冷鉱泉
  4. 泉温 :源泉14.8度
  5. PH :6.5
  6. 形態 :日帰り温泉施設 男女別
  7. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  8. 露天風呂:なし
  9. 開放度:☆☆
  10. 清潔度:☆☆☆
  11. 気軽度:☆☆☆
  12. 素朴度:☆☆☆
  13. 異色度:☆☆☆☆
  14. 景色 :☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆☆