北海道
くしろぱこのゆ・てんねんおんせんほてるぱこくしろ
釧路パコの湯・天然温泉ホテルパコ釧路
ずっしりと重たい湯と冷たく爽やかな風で癒される
連日猛暑が続く関東から逃れるべく、週末を利用して北海道の釧路に出かけてみました。釧路の天気もよく、普段よりも暑い日ということでしたが、関東と比べて10度以上も気温が低いので、非常に快適です。釧路市内を散策した後で宿泊先にチョイスしたのが、札幌の豊平橋、旭川の旭橋に並び北海道三大名橋の幣舞橋の近くにある、ホテルパコ釧路です。ここは繁華街も近く、アクセスも便利、天然温泉浴場も備えている人気のビジネスホテルです。もちろん天然温泉があるというのは最大の魅力です。そんなわけで、チェックインを済ませたところですぐさま浴場を訪れました。浴場は最上階である12階に受付がありました。受付を済ますと脱衣所のロッカーキーが手渡されます。浴場へは目の前の階段を下りていきます。男性は11階、女性は9階におりるようです。階段の途中にある扉から脱衣所に入りますが、客室に入るような小さな扉なので、ちょっとわかりづらいです。特に利用後に戻る際には、「あれ、どこが出入口だっけ？」と少し戸惑うかもしれません。脱衣所や洗面台は、さすがホテルの浴場だけあって、すごく清潔的で充実している印象です。ここはまた、宿泊者以外にも一般の利用も可能なので、それなりに混雑している印象でした。浴室に入るとまずは洗い場があり、そしてマッサージのエリアがあります。ちょっと雑多な雰囲気がありますが、そこをまっすぐ進むと大きな湯舟の並ぶ内湯がありました。外側は窓になっているので、とても明るい印象の浴室です。大きな湯舟が二つ並んでいて、手前側が高温湯で奥が中温湯となっています。また、手前には足湯があったりと、一見するとシンプルながらもとても個性的な印象の浴室です。さっそく体を流して湯舟へと向かいますが、高温湯で普通の温度なので、けっして熱いわけではありません。湯舟に浸かるとどっしりとした重さを感じる湯です。ほぼ無色透明ですが、隣の中温は少し黄色い気がします。循環や加水の影響によるものでしょうか、お湯の質感に変化はありませんが、見た目に少し違いを感じました。しばらく湯舟に浸かっていると、やはりこの重たい湯がとても気になります。そして体の小さな傷が疼きはじめました。少し舐めてみると、かなりの塩辛さを感じます。海水のようなずっしりと来る塩辛さです。なるほど、これは見た目以上にインパクトを感じる湯でした。浴室の先には露天風呂への扉がありました。こちらの扉を開けると上へと続く階段があり、12階に露天風呂があるようです。重たい湯で体力を持っていかれた体で階段をのぼるのはちょっとしんどいです。フラフラしながら階段をあがるとそこにはサウナと水風呂、そして屋上に露天風呂が広がっていました。屋上階なので、なんとも開放的で爽やかな印象です。ここにはテレビ付きの大きな岩風呂、そしてベッド型の寝湯が３基ありました。すごく開放的な露天で見晴らしもいいので、とにかく解放的な気分になりますが、その分、周囲の視線も気になります。周囲はガラスに囲まれていて、内側からは景色がよく見えますが、外側からは反射してよく見えない構造になっているようです。なので、安心してこの解放感を楽しむことができます。まぁ、見えたとしても12階なので、ほとんど見えないのと同じですけどね。屋上は快適で、冷たく爽やかな風が、この重たい湯とマッチして最高の気分で楽しめました。深夜からは宿泊者専用となるため、ゆったりと過ごすこともでき、非常に満足度の高い温泉で、滞在の拠点としてこのホテルはおススメです。
掲載: 2022/11/12
Data
- 所在地:北海道釧路市末広町
- 源泉名:釧路パコの湯
- 入浴 :２０２２年７月
- 泉質 :カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉(高張性アルカリ性低温泉)
- 泉温 :源泉28.8度
- ＰＨ :８．５
- 電気伝導率:3.64S/m(25℃)
- 密度 :1.0153g/cm3(20℃/4℃)
- 蒸発残留物:19.13g/kg
- 形態 :ビジネスホテル 男女別
- 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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