石川県
しらみねおんせん・そうゆ
白峰温泉・白峰温泉総湯
ツルツルヌルヌルの極上湯と開放的な露天風呂
福井県の勝山市から石川県の白山市へと抜けていく国道157号線沿いに重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている白峰地区があります。山あいの小さな集落って感じですかね、とても素朴な集落なのですが、白峰温泉という温泉地になっているので、わりと活気を感じるエリアです。その集落の中心にある共同湯が総湯です。ここは以前にも来たことがあるのですが、いつの間にかリニューアルしていたので再訪しました。以前はもっと小ぢんまりとした地味なスタイルでしたが、リニューアルされてとても大きな建物になっていました。また、この付近の保存地域の建物のように、木造三角屋根の建物になっていて、より観光客を意識したつくりになっていました。館内では自動券売機で入浴券を購入して利用します。番台前にはちょっとした休憩室もありました。浴場は定期的に男女が入れ替わるようです。脱衣所に入るとコイン返却式のロッカーが並んでいました。シューズロッカーでもコインが必要なので、小銭を準備しておきましょう。浴場はそれなりにゆったりと広く、入口脇にはボディシャワー、そしてサウナ、水風呂、ジェットバスがありました。また外壁側には大きな湯舟が二つ並び、一番奥にボディソープ、シャンプー、コンディショナーの用意された洗い場があります。真夏で汗をかいていたので、さっぱりと汗を流してから湯舟に浸かりましたが、湯舟に浸かった途端にツルツルッとした滑らかな浴感に襲われます。これがまたトロみはほとんど無いのに、しっかりとツルツルと肌が溶けていくように滑らかなのが特徴的です。湯舟は二つに区切られていますが、手前側は深さが65センチほど、そして中ほどにあるのが90センチの深めの浴槽でした。90センチもあると、深さがしっかりと感じられて水圧により足先のむくみが取れる気がしますね。それでいてこのツルツル感はとても気持ちがいいです。それにしても浴室内はとても優雅な雰囲気です。湯舟がどれも御影石でつくられていて、床は小石混じりの砂岩のようなサラサラとした感触が気持ちいい石材がしようされていました。また、天井も高く太い梁が温泉情緒を盛り上げています。そして以前には無かった露天風呂が追加されていました。露天は中央あたりの扉から外に出ます。外に出ると壁のすぐ外側にへばりつくように細長い湯舟がありました。こちらは木造の湯舟になっていました。湯舟はベランダ状になっているのでそこからすぐ外が見えます。ちょっと高台になっているのですが、すぐ目の前には川が流れ、そして対岸の山々とスキー場の駐車場と宿が見えました。スキー場はしばらく営業していないようなので、もうスキー場ではないのかもしれません。とても開放的な露天風呂で、今回は男湯だからまぁいいとして、女湯だとかなり抵抗がある人もいるのではないかと思うくらい開放的でした。露天は木造なので、木のぬくもりを感じながら浸かることができるのですが、こういう泉質なので、木材が浸食されて凸凹しています。また、一部では木材の釘などが突き出ている場合もあるので、けがをしないように注意が必要でしょう。それにしても気持ちがいいです。泉質もそうですし、ロケーションも、この佇まいも、すべて心地よくて癒される気分です。辺鄙な場所なので、普段はそんなに混雑することはないでしょうが、シーズン中は人気で混雑することもあるようなので注意が必要です。でも、ここは絶対おすすめです。
掲載: 2023/01/13
Data
- 所在地:石川県白山市白峰
- 源泉名:白峰温泉 新２号源泉
- 入浴 :２０２２年８月
- 泉質 :ナトリウム-炭酸水素塩温泉(低張性・中性・温泉)
- 泉温 :源泉41.4度
- 湧出量:毎分128リットル
- ＰＨ :７．４
- 電気伝導率:312mS/m
- 密度 :1.000
- 蒸発残留物:1.975g/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :筋肉・関節の慢性的な痛み又はこわばり、冷え性、疲労回復など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 秘湯度:☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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