香川県
よしのゆ
吉野湯
古き良き時代を感じさせる素朴な銭湯
秋の高松を訪れてみました。秋といっても11月の下旬なのでほぼ冬といってもいい季節ですが、今回は天候にも恵まれてポカポカととても暖かい日です。港周辺を散歩しているだけで汗だくになってしまうほど、とてもいい天気でした。そんなわけで、ちょっとさっぱりとしたいなと入浴施設を探すと、何とも風情のある街の銭湯を見つけました。吉野湯という昔ながらの小ぢんまりとした銭湯です。高松市でも銭湯の数がどんどん少なくなってきていて、とても貴重な存在のようです。昔ながらの銭湯なのですが、表側というか軒先はとてもモダンに改装されていて、大きな「男」「女」の文字が洒落ています。小さなコインランドリーが併設されているところなんか、まさに昔ながらのローカルな銭湯という感じです。施設内に入ると男女の仕切りの入口に番台がある、昔ながらの銭湯のスタイルです。軒先はモダンだけど、中身は古きよき時代の昔ながらの素朴な銭湯でした。脱衣所は簡易的な鍵の架かる木造ロッカーがあり、そしてガラス戸の奥が浴室です。浴室は外壁側にカランが並び、壁側に湯舟があります。湯舟は大小二つに区切られていて、手前は小さく細長く、寝湯のようになっていて、奥の大きい方が深さのある湯舟となっていました。さらに奥には小さな浴槽があり、蛍光ピンクのド派手な色をしていたので、こちらは入浴剤の湯舟のようです。また、小さめのバスタブが浴室の角にあり、こちらは水風呂、そして突き当りには小さな高温サウナもありました。小さな銭湯ながらもなかなかバラエティに富んだ、楽しいさ溢れる銭湯のようです。ここは普通の銭湯なので、洗い場は湯水のカランとシャワーのみで、ボディソープなどの石鹸類は用意されていません。各自が持参するシステムです。体を流してさっそく湯舟に浸かりますが、じっくりと浸かっている人が少ないなぁと思っていたら、案の定、かなり熱めの湯でした。体感でだいたい44度ぐらいはありそうな気がします。熱くて入れないというほどではありませんが、しっかりと熱い湯で、これはこれでさっぱりとするので嫌いではないです。寝湯の方も熱いので、半身浴にはちょうどいいかもしれないです。温泉ではないので、普通の湯なのですが、地下水を利用しているのでしょうか、すごくあっさりとしてすごく軽やかな湯でした。熱い以外に刺激がないので、すごく入りやすい湯でした。奥にあるピンクの湯は、それほど熱くなく、普通の温度でした。入浴剤の湯もそれなりに好きなので、こちらも入ってみます。小さい湯舟なので、大人は二人ぐらいしか入れない湯舟です。ぬるめなので、入りやすいのがよかったです。ちなみに、この銭湯は入れ墨の方の遭遇率が高いとの噂でしたが、今回は若い人も年寄りもそれなりに客がいましたが、派手な絵の方はいませんでした。たとえそういう方が居たとしても地方ではよく見かける光景なので、怖がらすに一緒にお湯を楽しみましょう。
掲載: 2023/03/14
Data
- 所在地:香川県高松市城東町
- 入浴 :２０２２年１１月
- 泉質 :天然温泉ではありません
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆
- 地元度:☆☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆
- レトロ度:☆☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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