福岡県
はらづるおんせん・えんめいかん
原鶴温泉・延命館
ぬるめの湯にじっくりと浸かって健康増進
原鶴温泉は福岡県久留米市から大分県方面へと向かう国道386号線沿い、雄大に流れ筑後川のほとりにある大きな温泉街です。鵜飼が名物となっている風情ある温泉地で、もう何度も来ているお馴染みの温泉地だけど、やっぱり特別な雰囲気があっていいですね。そんな中で今回入浴したのは、延命館という旅館です。温泉街の中ほどにある旅館で、道端には沢山の「日帰り温泉」と書かれた幟が立っています。どうやら積極的に立ち寄り入浴を行ってくれている施設のようです。さっそく館内に入ると、日帰り温泉というよりは、やはり普通の旅館です。年季は多少入ってきているようですが、館内はとても綺麗でお洒落で、雰囲気がとてもいいです。入浴の受付をしてさっそく浴場へと向かいます。浴場はフロント正面の廊下を少し行った先にありました。脱衣所は棚にカゴ、そして貴重品用のロッカーも用意されています。壁には温泉分析表と一緒にいろいろと温泉に関するウンチクが書かれていました。温泉にかなりコダワリをもっているようです。浴場に入ると意外と小ぢんまりとしたシンプルな内湯です。壁には洗い場が並び、そして反対側に大きな湯舟がひとつあるだけの、とてもシンプルなものです。体を流してさっそく湯舟に浸かりますが、意外とぬるい湯です。ジャンジャンとかけ流しになっている湯のようで、湯舟からは大量に湯が溢れて床を流れていました。お湯は無色透明の綺麗な湯なのですが、湯舟の周辺や床などは赤茶色に染まっています。どうやら温泉の成分による着色のようです。意外と濃厚な温泉のようです。湯舟に浸かっているとふんわりと香る硫化水素の匂いがとても心地いいです。また、ツルツルとした滑らかな浴感もありました。しばらくすると肌の表面に沢山の気泡がまとわりついて、泡だらけになります。いろんな特徴を持つ湯のようで、どれもお互いに尊重し合い、それが何とも心地の良い浴感につながっています。外には露天風呂もあります。こちらは小さなエリアですが、休憩処もあり、そして内湯よりは少し小さな湯舟がありました。壁があるので景色などは眺められませんが、外気がとても気持ちいいです。今回は12月も暮れの真冬です。天気は良かったのですが、それなりに寒い日です。空気がちょっと冷たいのですが、湯舟に浸かっていると非常にそれが気持ちいいです。露天の湯も大量に掛け流されていて、かなりぬるめの湯です。とてもぬるいので、あたたまるまで時間がかかるかなぁと思いながら浸かっていると、段々と眠くなってきてしまいました。気が付くと汗が大量に出ていて、しっかりと体もあたたまってきていました。それにしても眠くなるくらい気持ちのいい湯ということで、すっかり気に入ってしまいました。ちなみに、浴室内にも露天風呂にもたくさんの温泉に関する説明が書かれています。掛け流しの温泉が物語るように、温泉に対する愛情も感じました。施設の名前のとおり、温泉に浸かることにより、健康になって「延命」に繋がる。そんな気のする温泉旅館でした。
掲載: 2023/05/11
Data
- 所在地:福岡県朝倉市杷木志波
- 源泉名:原鶴温泉 延命の湯
- 入浴 :２０２２年１２月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)
- 泉温 :源泉39.4度
- 湧出量:毎分220リットル
- ＰＨ :８．６
- ラドン含有量:45Bq/kg(12×10-10Ci/kg)
- 電気伝導率:51.8mS/m
- 密度 :0.9986g
- 蒸発残留物:0.34g/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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