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茨城県

よこかわおんせん・なかのやりょかん

横川温泉・中野屋旅館

心和む静けさ。八幡太郎義家ゆかりの鉱泉宿
茨城県の北部、常陸太田市にある横川温泉は、非常にひっそりとした温泉地ですが、歴史のある温泉地です。1057年(天喜5年)に八幡太郎義家の一行により発見された湯とのことです。戦いの傷の治癒や疲れの癒しの効果が四日で現れるということで、「四日の湯」と呼ばれていたそうです。そんな歴史のある温泉地ですが、けっこうひっそりとした静かなところです。何軒かの旅館はありますが、歓楽的な要素は皆無で、まさに静養向けの温泉地なのです。そこで今回訪問したのは中野屋旅館です。小さな小さな温泉宿を想像していたのですが、辿り着いてみるとけっこう中規模のゆったりとした和風旅館でした。駐車場も広めなので、そこそこ人気のある旅館のようです。今回は宿泊ではなく立ち寄りでの入浴です。さっそく館内に入ると正面の帳場で入浴料を払い奥へと進みます。すると厨房の脇の廊下を抜けたところに温泉浴場がありました。立ち寄りでの入浴もとても丁寧に対応してくれて、非常に雰囲気のいい宿だと感じました。脱衣場はロックのかかるロッカーと、棚にカゴがあります。意外とシンプルで小ぢんまりとした感じです。浴後の水分補給用の給水機があるなど、とても機能的で気が利いている印象です。浴室は内湯のみの小さくシンプルなものです。内壁側に洗い場が四か所、そして窓側に湯舟がひとつです。とてもシンプルですが、清潔的でセンスも悪くないですね。また、ガラス窓が大きいのでとても明るい印象です。さっそく体を流して湯舟に浸かります。すると、いきなりヌルヌルっとしたインパクトのある浴感に包まれます。おおおおおっ、これは凄い。これは肌がどんどん溶けていくような、そんなヌルヌル感です。まるで化粧水の中に入っているかと思うような湯です。けっしてトロみがあるわけでもなく、とてもあっさりとした湯なのですが、肌の表面に膜が張ったかのようにとんでもないヌルヌル感があるのです。そのせいで、浴室内も滑りやすくなっているので、注意をしましょう。湯は無色透明で、見た目のインパクトはほとんどないのですが、とにかくすごいです。夢見心地とはまさにこれのことを言うのでしょうかね。とにかくうっとりとするほどいい感触です。窓の外には壁があり景色は見えませんが、庭木が季節感を出してくれています。まぁ、壁がなくてもすぐに山なので景色はもともと期待できないので、問題ないです。また、このときは生憎の雨模様だったのですが、シトシトと降り注ぐ雨が、木々を滴っている様子がとても和やか風流でした。さて、うっとりと湯に浸かっていると、脇にある蛇口が気になりました。どうやら源泉のようですが、飲用もできるそうです。湯舟に注がれている湯は加熱循環されているので飲用不可とのことなので、源泉が味わえるのはラッキーです。さっそく蛇口を捻ってみると冷たい透明の綺麗な水が出てきました。触ってみると冷たいのにツルツルとすごく滑らかな水です。さらにプンッと硫化水素の匂いがありました。そして口に含むと、鼻の奥を抜けるような独特の風味、玉子スープのような風味があります。硫黄泉独特の風味ですね。マイルドだけれどもかなり強く感じるので、すごく印象的です。これは楽しいですね。ひとりでニヤニヤとしてしまいます。そうこう楽しんでいるうちにだいぶ汗もかき、時間も経ってしまいました。浴後の水分補給がとてもありがたかったです。この旅館の雰囲気、そしてこの泉質。非常に気に入ってしまい、やはりここに来るなら宿泊でゆっくりと過ごしたいな感じました。機会があればここで湯治をするのもありかなと感じるほど、いい雰囲気の宿でした。
掲載: 2023/06/27
Data
  1. 所在地:茨城県常陸太田市折橋町
  2. 源泉名:横川鉱泉
  3. 入浴 :2023年4月
  4. 泉質 :単純硫黄冷鉱泉(低張性、アルカリ性、冷鉱泉)
  5. 泉温 :源泉13.2度
  6. PH :10.1
  7. 密度 :0.9987
  8. 蒸発残留物:0.203g/kg
  9. 形態 :温泉旅館 男女別
  10. 効能 :神経痛、リウマチ、筋肉疲労、糖尿病、婦人病、ぢ病など
  11. 露天風呂:なし
  12. 開放度:☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆
  15. 穴場度:☆☆☆
  16. 秘湯度:☆☆☆
  17. 景色 :☆☆☆
  18. 総合評価:☆☆☆☆