1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 北八ヶ岳松原湖温泉・八峰の湯

長野県

きたやつがたけまつばらこおんせん・やっほーのゆ

北八ヶ岳松原湖温泉・八峰の湯

ヤッホーと叫びたくなる山の温泉
上信越自動車道の佐久インターから中部横断道経由で約30分。小海方面へと向かうと松原湖というワカサギ釣りで人気のある小さな湖が見えてきます。そのまま通り過ぎ、山道を登っていくと八峰の湯があります。このネーミングがまたユニークで、これで「ヤッホーのゆ」と読むのだそうです。ヤッホーというと、検索エンジンではなく、山の上から大声で叫ぶ、あのヤッホーです。この辺りは標高で1270メートルほどあるそうで、周囲の山々を臨む雄大な景色の中にある施設です。確かにそのような景色を眺めていたら、ついついヤッホーと叫びたくなるのかもしれません。そんな山奥の施設ですが、この辺りは別荘地になっていたり、アウトドア系の施設があったりと、アウトドアリゾートを楽しめるスポットになっていることもあり、けっこう大きな施設となっているようです。小海町高原美術館に隣接していることもあってか、広大な駐車場もありました。館内に入ると物産品を売っている小さなロビーがあり、その手前にフロントがありました。リニューアル工事を終えたばかりだったようで、いろいろと新しさや清潔さを感じられる施設となっていました。温泉利用はまずはシューズロッカーの鍵をフロントで渡してリストバンドを受け取ります。そして浴後にフロントで精算する後払い式になっていました。さっそく受付を済ませて脱衣所に向かいます。脱衣所内には鍵の架かるロッカーがズラッと並んでいます。リストバンドとは連携していないので、空いている好きな場所を選んで利用します。浴場は近代的ないたってオーソドックスなスタイルで、手前側に洗い場とサウナ、窓側に大きな主浴槽が二つ並んでいます。湯舟はそれぞれ温度が異なるようで、右側が39度、左側が41度となっていました。湯は薄く黄色っぽく色付いていて、見た目はどちらも同じような感じです。さっそく湯舟に浸かってみると、意外とあっさりというか、さっぱりとした湯です。ちょっとしっとりとした感覚もありました。こういう大きな施設なので、それなりの消毒臭はありましたが、わりと控えめだったのが好印象です。そして湯舟に浸かると目の前のガラス越しには露天風呂、そしてその先に頂上部に残雪がかぶる見事な山々の景色が広がっていました。赤岳、横岳、硫黄岳、天狗岳などが見えているようでした。ちょっと遠目にはなりますが、はっきりくっきりと見えて、とても優雅な気分で湯舟に浸かれます。続いて外の露天風呂に出てみました。こちらは内湯のすぐ外側にあるのですが、細長いけっこう大きな湯舟です。大きな岩に囲まれた岩風呂になっています。ただ、すぐ目の前に塀があることもあって、内湯からは眺められた山の景色が、ほとんど見ることができません。立ち上がると見える感じで、入浴中は見えないのです。ちょっと残念ですね。それと、内湯は色付いた湯でしたが、露天はほぼ無色透明の湯です。なら、こちらは温泉ではないのかというと、湯には細かな浮遊物がたくさん舞っていたり、湯の表面にギラギラと輝く細かな粒子が見られたりと、普通の湯とは違った感じです。濾過の過程で色が失われてしまっているのかもしれません。それにしてもよくあたたまる湯のようで、汗もよく出て気持ちがいいです。ゴールデンウイークの真っ只中にお邪魔しましたが、日差しは強くて熱いのに、山の冷たい風がすごく心地よくて、ついつい長居してしまいました。浴後は館内の食事処でまったりとしたり、また入口前には足湯もあるので、じっくりと楽しめる温泉施設のようです。
掲載: 2023/07/03
Data
  1. 所在地:長野県南佐久郡小海町豊里
  2. 源泉名:松原湖高原カラマツの湯
  3. 入浴 :2023年5月
  4. 泉質 :ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩温泉
  5. 泉温 :源泉47.5度
  6. PH :6.9
  7. 密度 :1.0014
  8. 蒸発残留物:1.151g/kg
  9. 形態 :日帰り温泉施設 男女別
  10. 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
  11. 露天風呂:あり
  12. 開放度:☆☆☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆☆☆☆
  15. 景色 :☆☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆