鹿児島県

とうごうおんせん・すぱほてるゆったりかん

東郷温泉・スパホテル ユッタリカン

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鹿児島県薩摩川内市、国道267号線沿いにある「SPA HOTEL YUTTARIKAN」を訪れました。ここはその名のとおり宿泊施設なのですが、日帰り入浴も積極的に受け付けてくれているようなので、旅の途中でお邪魔しました。ここは国道沿いではあるものの、街の喧噪からは少し離れた静かな場所にありました。国道を走っていてもずいぶんと静かな場所なので、小さなホテルなのかと思ったら、けっこう大きな施設で驚きました。平日の真昼間に訪れたのですが、広い駐車場にはたくさんのクルマが停まっています。ホテルや浴場だけでなくレストランも利用できる施設なので、それなりに利用勝手のいい施設なのでしょう。そのほとんどが県内ナンバーだったので、地元に愛されるということは期待が持てる証拠です。さっそく館内に入って入浴の受付をします。すぐ目の前に温泉浴場の入口がありました。温泉施設はホテルの一部ですが、温泉浴場として独立したようなイメージの場所です。施設内に入ると広い休憩室などもあり、日帰り温泉施設としての利用もメインとなっているような気がします。脱衣場に入ると、中央には棚にカゴがズラリと並んで、それなりの集客を見込んでいる感じです。そして周囲にはコインロッカーも用意されていました。浴場に入ると、これまたホテルの浴場というよりは、まさにスーパー銭湯のようにいくつもの湯舟の並んだ温泉施設です。まず、かかり湯があり、手前側は洗い場、そして奥にはいくつかの湯舟が並びます。サウナのすぐ脇にあるのは水風呂です。こちらは冷たすぎず、じっくりと体を冷やすのにちょうどいい温度です。そして目の前にあるのはメインとなる主浴槽ですが、けっこう大きいです。しかも、電気風呂やジェットバス、バブルバス、寝湯なども併設していて、かなり多機能で、それでいてゆったりとした雰囲気です。湯はほぼ無色透明なのですが、やたらとツルツル、ヌルヌルとした浴感があり、非常にしっかりとした個性的な温泉です。しかも浴感だけでなく、湯舟に周囲を見てみると、けっこう温泉の成分が床や周囲にこびりついていて、かなり成分的にも濃厚な湯のようです。湯舟の周囲はクリーム色をした石タイルだと思っていたのですが、よくよく見てみると、一部にその温泉のコーティングがはがれている部分があります。そこを見てみると、もともとは湯舟は白い御影石で作られているようです。ただ、温泉の成分によってすっかりコーティングされてしまっていて、まるで乳白色の石で作られた湯舟のように見えているようです。すごいですね。それから気になったのが、イベント湯です。こちらはコーヒー風呂になっていたのですが、見た目は透明の湯です。あれ？コーヒーじゃないの？と中に入ると、ブーンとコーヒーの香りが漂います。脇には布袋が浮かんでいて、どうやらコーヒーの出がらしが入っているようです。なるほど、こんな再利用の用途もあるのですね。すごく安らかな気分になりました。内湯を楽しんだ後は露天風呂へと手で見ます。こらちもけっこう規模が大きくて、二つの湯舟がありました。ひとつはハート形をした熱めの湯の湯舟、そしてもうひとつはぬるめの湯の歩行浴です。歩行浴はしっかりとした深さがあり、歩行浴として十分な設備です。ぬるいので、こちらで歩行していると、すごく気持ちがいいです。それにしても露天風呂に歩行浴があると、ほんとうに清々しいですね。露天風呂の湯舟と併せて、爽やかに利用させていただきました。今回は五月上旬の晴れた日の真昼間だったため、直射日光がめちゃくちゃ強くて露天風呂はかなり暑かったですが、とても開放感溢れていて良かったです。ホテル利用者はもちろんのこと、立ち寄りでの入浴も可能なので、使い勝手のいい温泉施設だと感じました。

掲載: 2023/09/04

Data

1. 所在地:鹿児島県薩摩川内市東郷町斧渕
2. 源泉名:東郷3号
3. 入浴　:２０２３年５月
4. 泉質 :ナトリウム-炭酸水素塩温泉(低張性、中性、高温泉)
5. 泉温　:源泉60.7度
6. ＰＨ　:７．４
7. ラドン含有量:0.7Bq/kg(0.2×10^-10Ci/kg)
8. 電気伝導率:0.299S/m
9. 密度　:1.000
10. 蒸発残留物:1.395g/kg
11. 形態　:温泉観光ホテル　男女別
12. 効能　:きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
13. 露天風呂:あり
14. 開放度:☆☆☆☆
15. 清潔度:☆☆☆☆
16. 気軽度:☆☆☆☆
17. 人気度:☆☆☆☆
18. 景色　:☆☆☆
19. 総合評価:☆☆☆