和歌山県
きのくにおんせん
きのくに温泉
二億年前の太古からの恵み
大阪に来たついでに和歌山にも足を伸ばしてみることにしました。和歌山周辺で温泉施設を探していると、海南市の市街地、国道42号線のすぐ脇に「きのくに温泉」というのを見つけました。日帰り温泉として利用できる施設のようなので、さっそく行ってみることにしました。さて、さっそくその場所に到着しました。コンビニのすぐ裏にある大きな建物が、目的地のようです。壁には大きく「きのくに温泉」と書かれていて、その下が駐車場となっていました。裏手に回ると入口があるようですが、マンションの通用口のようなところです。本当にここが温泉施設の入口なのか、とても不安になるぐらい、普通のマンションの通用口です。中に入ると入浴券の自動券売機があります。画面をタッチすると、まず住人なのかそうでないのかの選択肢があり、そして入浴券の購入画面へと移り変わりました。そしてさらに入浴券を購入しようとすると、会員の料金はとても安いのですが、一般の入浴料がけっこう高めの料金です。小ぢんまりとした浴場だということは、調べた時点でわかっていたのですが、それにしては料金が高めなので驚いてしまいました。とりあえず購入します。そして反対側にある管理人室の受付に渡すと、その先のドアが開きました。そこでスリッパに履き替えてシューズロッカーの鍵を受付に渡すと、脱衣所のロッカーキーが渡されるます。このように、いくつかステップを踏んで先に進むシステムとなっていました。ちょっとややこしく感じますが、その都度、丁寧に案内をしてくれるので、非常に丁寧な印象を受けました。浴場は階段かエレベータで２階にあがったところにありました。脱衣所に入ると、ロッカーがいくつか並んでいて、また棚にはカゴも並んでいます。住人の方などはロッカーは使わずにカゴを利用するのですかね。そして浴場に入ると、すぐ正面にはかかり湯と洗い場、そして左奥へと行くと高台にジェットバス、その奥に温泉浴槽、脇には水風呂とミストサウナがありました。ちなみにこちらは「藤白の湯」という名前になっていました。浴場は他に、遠赤外線サウナの「黒牛潟の湯」というのがあり、定期的に男女が交替するのだそうです。浴室はけっこう小ぢんまりとしていて、窓が無いのでかなり閉塞的な雰囲気がありました。まさにマンションの一角にある浴場という感じです。まずは体を流して湯舟に浸かります。奥にある温泉浴槽は、山吹色というか赤茶色っぽく色付いています。透明度も20センチくらいでしょうか、けっこう濃厚な印象の湯となっていました。湯に浸かるとピリリと刺激があります。この刺激は塩分によるものでしょう、舐めてみるとはっきりと塩辛さを感じます。横によある注ぎ口からは無色透明の源泉が注がれていました。すくってみるとけっこう冷たい水でした。味見をしてみると、けっこうな塩辛さとマイルドな苦味がありました。苦味はしっかりと苦いのですが、後にひかなくスッと消えてしまうあっさりとした苦さです。けっして美味しくはない湯ですね。こんな無色透明な湯ですが、酸化作用によって色が付くのでしょうね。手前のジェットバスは無色透明の湯でした。こらちは３基並んでいて、背中からふくらはぎ、足裏など、いたるところからジェットが噴射されていて、浸かっているだけで体中をもみほぐしてくれるような風呂で、とても気持ちがいいです。ミストサウナは中に入ると高温の霧が噴射されていて、これまたすっきりと汗を流すことができそうな感じです。手前の水風呂は、ちょっと水風呂にしてはぬるめの水でした。それにしても規模はやはり小さく、これでこの料金はちょいと高めだなぁと感じてしまいます。しかしながら、湯の質はなかなかよくて、しっかりとじっりと浸かってきました。帰るときもとても丁寧な対応の従業員だったので、全体的に高めではあるけど、満足感はそこそこ感じる施設でした。派手で目立つ看板はあるものの、あまり一般的な感じでもなく、スーパー銭湯感覚で利用するというよりは、穴場的な印象がありました。非常に個性的な施設で、話のネタにはいいかもしれません。
掲載: 2023/10/07
Data
- 所在地:和歌山県海南市日方
- 源泉名:きのくに温泉
- 入浴 :２０２３年６月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物強塩温泉(高張性中性低温泉)
- 泉温 :源泉27.5度
- ＰＨ :７．４
- 密度 :1.0211
- 蒸発残留物:30.079g/kg
- 形態 :温泉入浴施設 男女別
- 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆☆
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