和歌山県

ありだがわおんせん・ひかりのゆ

有田川温泉・光の湯

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 

みかんの産地として有名な和歌山県有田市。市内を流れる有田川は二級河川ではあるものの、大きくて雄大な雰囲気があります。その有田川沿い、並走する国道42号線沿いにある日帰り温泉施設の「有田川温泉光の湯」を訪れてみました。ここは「鮎茶屋」という温泉施設の他、食事処やホテルも併設する大型の施設です。周囲に大きな施設があまりないので、とても目立つ存在となっていました。駐車場に入ると、けっこう沢山のクルマでいっぱいです。かなり人気のある施設なのですかね、日曜日のお昼ぐらいだったのですが、盛況しているようです。館内に入り受付をすると、ロッカーキーのリストバンドが手渡されるシステムとなっていました。館内はロビーがゆったりとしていて、コミックが沢山取り揃えられているなど、浴後もゆっくりと過ごせそうな印象です。そんな休憩エリアを抜けていくと浴場の入口がありました。脱衣所はゆったりと大きなロッカーが並んでいます。スペースとしてはあまり広くはないので、人が多いと混雑した印象があるかもしれません。浴室に入るとこちらはゆったりと広くて開放的です。左側に洗い場がたくさんあり、右側にはサウナ、水風呂と温泉浴槽が二つ並んでいます。正面奥には露天風呂もあるようです。まず、最初に感じたのは、入浴客が意外と少ないことです。ポツンポツンといる程度です。駐車場にはたくさんクルマが並んでいたので、入浴客も多いのかと思ったのですが、どうやら入浴客のクルマではなかったようです。体を流してさっそく湯舟に浸かります。湯舟は「冷」「温」と書かれた二つの湯舟が並んでいて、「冷」は28度、「温」は41度に設定されているようです。交互浴を推奨しているようで、この温度差は絶妙ですね。まずは「温」であたたまってから「冷」へと繰り返して入ります。浸かるとツルツルとした浴感があります。けっこうしっかりとしたツルツル感で、肌がスベスベして気持ちがいいです。じっくりと温まって汗が流れてきたところで「冷」に入ってみます。すると冷たいけどびっくりするほどの冷たさではないので、ちょうどいい気持ちよさです。やや冷たい程度なので、じっくりと浸かっていられます。そんなに冷たくはないものの、しばらくすると体も冷えてくるので、また「温」に入って温まります。これがまた本当に気持ちよくて、この温度差はまさに神ですね。内湯には高温サウナとは別に「温泉サウナ」というのがありました。いわゆるミストサウナなのですが、源泉をミストにして利用しているサウナだそうです。入浴せずとも温泉を満喫できるサウナのようです。露天風呂は奥へと続く広いスペースですが、半分は屋根に覆われ、外側半分は石垣と高い塀があり、そんなに広くは感じません。塀の先は山になっているので、見晴らしもあるわけではないので開放感にも欠けますが、逆に山の中の静かな環境を味わえるので、すごく落ち着いた印象がありました。露天風呂は、手前には浅い湯舟、奥には歩行浴、一番奥に壺湯があります。内側は休憩のできる畳敷きになっていました。露天風呂の湯も内湯と同じようにツルツルとした浴感がありますが、微妙に印象が違います。内湯は極々微妙に濁っているように見えたのですが、露天風呂では無色透明に見えます。見た目の違いだけでそんなに浴感には差は無かったです。歩行浴は足元だけが湯に浸かる浅いもので、底に小石が埋め込まれているもので、足裏を刺激しながら歩けるようです。壺湯はけっこう大きなもので、ゆったりと湯舟を独占して楽しむことができました。それにしても本当にのんびりとしてまったりと過ごせます。交互浴がめちゃくちゃ気持ちよくて、ついつい長湯になってしまいました。上がるのが惜しまれるぐらい居心地が良かったです。温泉以外にも食事も人気があるようなので、食事がてら温泉に浸かってのんびりと過ごすのがいいかもしれません。

掲載: 2023/10/07

Data

1. 所在地:和歌山県有田市星尾
2. 入浴　:２０２３年６月
3. 泉質 :ナトリウム−塩化物温泉
4. 泉温　:源泉32.3度
5. ＰＨ　:８．７
6. 蒸発残留物:4.434g/kg
7. 形態　:日帰り温泉施設　男女別
8. 効能　:切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
9. 露天風呂:あり
10. 開放度:☆☆☆
11. 清潔度:☆☆☆☆
12. 気軽度:☆☆☆☆☆
13. 景色　:☆☆☆
14. 総合評価:☆☆☆