和歌山県

おくくまのおんせん・めがみのゆ

奥熊野温泉・女神の湯

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田辺市の市街地から車で約１時間。国道311号線を元宮町方面へと進んでいき、中辺路町で国道から少しそれると、アイリスパークというキャンプ場にたどり着きます。山間部のとても静かな場所にあるキャンプ場で、かなり奥まったところにあるので、穴場的な雰囲気さえ感じる素朴なキャンプ場です。このキャンプ場には「女神の湯」という魅力的な名前の温泉施設があるということで、訪れてみることにしました。キャンプ場というと、やはり夏がシーズンというイメージがあります。今回訪れたのは12月下旬のめちゃくちゃ寒い朝です。気温は0度を下回っていました。そんな時期にはたしてキャンプ場が、そして温泉が営業しているのか不安になりますが、調べてみても冬季休業とは書かれていなかったので、訪れてみました。すると奥の方にテントを張っている方が見えます。こんな時期でもしっかりとキャンプをしている方がいるのですね。さらにバンガローにも人がいるようです。ということでキャンプ場は営業しているようでした。温泉と書かれた案内に従って進むと、受付棟の裏に温泉の浴舎がありました。ちょうど番人の方が出てこられたので、料金を払って浴舎に向かいます。浴舎は右側が男湯、左側が女湯と書かれていて、扉が別々にあります。浴舎に入るとすぐに狭い脱衣場です。規模としてはけっこう小ぢんまりとした感じですかね。棚にカゴ、扇風機、ドライヤーが置かれていました。浴室も小ぢんまりとしているといえばしていますが、まぁそれなりにゆったりとした印象があります。湯舟は大きなものがひとつ、そして洗い場は右奥にひとつ、左側にふたつありました。まぁ、その程度の規模です。さっそく体を流して湯舟に浸かりますが、湯舟に浸かった瞬間にツルツルっとした浴感が全身を包み込みます。純重曹泉と書かれていましたが、なるほどこれはなかなかのものです。無色透明の湯が奥の筒から注がれていて、かけ流しのようです。壁の効能書きには、浴用と飲用の効果がそれぞれ書かれていたので、飲用もできるようです。さっそくすくって飲んでみましたが、特に目立った味覚はないので、とても飲みやすい印象です。それにしても湯がとても気持ちいいです。トロみがあるわけではなく、非常にあっさりとした湯なのですが、肌の表面にツルツルスベスベの膜ができたかのような滑らかさです。いや、膜があるというよりは、肌が直接ツルツルスベスベになった感じですかね。なので、まったくしつこさはなく、とても気持ちよく浸かることができました。温度も熱くもなくぬるくもなく丁度いい温度で、最高に気持ちが良かったです。湯舟に浸かっていると、けっこう汗も出てきてよくあたたまる湯だと感じました。ちなみに正面の窓からは陽が射し込み、とてもいい雰囲気です。窓の外は林が見えたので、山の中にいるのを実感しながら湯を楽しめました。シーズン中はとても混雑してしまうのかもしれませんが、シーズンオフともなればまったりじっくりと楽しむことができそうです。

掲載: 2024/04/06

Data

1. 所在地:和歌山県田辺市中辺路町近露
2. 源泉名:奥熊野温泉　女神の湯
3. 入浴　:２０２３年１２月
4. 泉質 :ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)
5. 泉温　:源泉20.5度
6. 湧出量:毎分3リットル
7. ＰＨ　:８．３
8. 密度　:1.0029
9. 蒸発残留物:2.996g/kg
10. 形態　:キャンプ場の温泉施設　男女別
11. 効能　:きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症など
12. 露天風呂:なし
13. 開放度:☆☆
14. 清潔度:☆☆☆
15. 気軽度:☆☆
16. 地元度:☆☆☆
17. 穴場度:☆☆☆☆
18. 秘湯度:☆☆☆
19. 素朴度:☆☆☆☆☆
20. 景色　:☆☆
21. 総合評価:☆☆☆☆