15 Oct. 2000

10月15日(日)

2000/10/15

地獄じゃ!

天気 晴れてて暑いなぁ
気分・体調 おっはー
所在地 長崎県雲仙温泉
移動距離 67km
行動範囲地図
  • 湯けむりの立ち込める小浜温泉

    湯けむりの立ち込める小浜温泉

    おっはー、ということで今日は島原半島の小浜温泉にやってきました。雲仙は何度か来たことがありましたが、小浜はいつも通り過ぎてばかりいたので憧れていた場所のひとつです。街中に入るなりあちこちから湯煙が立ち上っています。よく見るとどれもこれも丸い筒のようなものから出ています。なんだか煙突みたいで面白いので写真を撮ってみました。小浜温泉は湯量豊富なところだということで楽しみです。

  • 小浜町歴史資料館

    小浜町歴史資料館

    小浜町歴史資料館内の温泉櫓。さすがにものすごい煙の量で迫力ありますねぇ。ここの資料館は料金が安いわりに見所沢山。ちょっと興味があったので入ってみたのですが、大正解。小浜にきたら是非ともこの資料館を訪れることをおすすめします。普通は歴史資料館なんていうと堅苦しくて、しかも農機具がちょこっと並んだだけのものを想像しますが、ここは小浜の温泉博物館って感じで温泉に興味があれば十分に楽しめます。

  • 資料館にある足湯でホカホカ

    資料館にある足湯でホカホカ

    資料館内の足湯。資料館に入ってすぐの温泉櫓のとなりにあります。10人くらいは入れる立派なもの。小浜の足湯は小浜温泉の歴史を語る上で重要な役割をはたす代物(大袈裟?)です。源泉の温度が高いため温度調節が難しいそうな。このときはとちょっとぬるめで、長くつかることができてよかったが、しばらくすると体中がポカポカとしてきてホント足浴って効果あるんだなぁと実感しました。

  • 温泉の歴史に親しむ

    温泉の歴史に親しむ

    歴史資料館の中。歴史資料館というより温泉資料館って感じです。小浜温泉の開拓史から温泉にまつわるいろいろな物まで見ていて飽きない面白いところ。この資料館ではじめて知ったのですが、ここ小浜温泉ってのは埋立地なんですねぇ。昔は海岸にわく温泉ということで足浴が主だったとか。それでも満潮になると入れなくなるので埋めたてを行い温泉地として確立してきたそうだ。

  • 居眠りしている番頭さん

    居眠りしている番頭さん

    歴史資料館の入口にいる番頭さん。居眠りしていて鼻ちょうちんが出てました。当然人形なんだけど面白い顔しているんでついつい・・・。こんな感じで年配の方が見れば懐かしがるような光景というか、ロケーションを演出していてなかなか愉快だった。それにしてもこの番頭さん本当にいそうな感じがして親近感がわきました。

  • もったいないほどの捨て湯

    もったいないほどの捨て湯

    小浜温泉の捨て湯。町のあちこちから湯煙があがっているだけでなく、実際捨て湯も豪快でした。排水管からドバドバと流れるお湯はダイナミックな湯煙をあげてて温泉の町なんだなぁというのを実感させてくれた。この用水路というか溝にはけっこう沢山の魚がいて、釣りをしているおっさんまでいたのですが、湯だったりしないのかなぁって変な疑問&熱帯魚も住めるなぁという感想をいだくのでした。

  • 渋さが光る脇浜共同浴場

    渋さが光る脇浜共同浴場

    小浜温泉の共同浴場のひとつ、脇浜共同浴場。ここは大変気に入った。まず外観が一見ただの民家のような感じのところで、ものすごく鄙びている感じがしていて、中に入ると突然タイムスリップしたみたいな光景の脱衣所と浴室。脱衣場の木製の棚なんかかなり年季が入っていて黒光りしていた。ただ妙だったのが、番台が異様に広くて相手側が丸見えなこと。男性は別に気にしないだろうけど女性はびっくりするだろうなぁと思った。浴室はさらにいいムードを作り出していて思わず恍惚の人にならざるを得ない素晴らしい雰囲気に圧倒しました。

  • 白濁の雲仙温泉

    白濁の雲仙温泉

    次に向かったのは小浜温泉から登っていった雲仙温泉。雲仙は3度目になるけどいつもあっさりとした滞在だったので今回は濃厚に責めてみようとまずは湯元ホテルの足湯へ向かった。(どこが濃厚?) ここはいい! なんといってもタダ。無料なんですねぇ。とまぁそんなことより地獄から引いてきている湯は白濁というか灰色に濁っていて濃厚な感じ。(ここが濃厚!) こういうのはホテルの宣伝にもなるし面白くていいんじゃないの。ほんの少し入っただけで体が温まるので雲仙に来たら是非とも立ち寄って見ましょう。ちなみにここは混浴です。

  • 指だけ入る温泉

    指だけ入る温泉

    足湯のお隣は指の湯です。磐城ホテルの前にあるこちらも無料の温泉。読んで字のごとく、指だけ浸かるタイニースパ(とてもちいさな温泉)です。ここはけっこう熱い湯が流れていて上流の注ぎ口なんかはヤケドしそうなくらい熱かったです。泉質は硫黄泉、効能は神経痛・リュウマチ・皮膚病との看板が出ていましたが、指だけでリュウマチとか神経痛に効くのかしらん?

  • 豪快な雲仙地獄

    豪快な雲仙地獄

    そして雲仙の地獄。こちらもタダなのだ。別府とかってけっこういい値段の見物料をとるけど、ここは負けないくらいダイナミックなのに無料です。いたるところ湯煙やら湯が湧き出していて自然の偉大さに感動するばかりです。そんでもって地獄のすぐ際なんかにホテルや建物を建てる人間もたいしたもんだと感心したのでありました。街並みをちょこっと見てきたけど、けっこう道端やら民家の庭やら、クルマの車庫やらといたるところから湧きあがるってのも住人にとっては過酷かもしれないけど、観光客にとってはただ感心するばかりです。

  • 雲仙温泉「関荘」

    雲仙温泉「関荘」

    そんなこんなで今日は小浜温泉と雲仙温泉を堪能してきたのでありました。長崎県は島原半島を除くと、なかなか温泉らしいでっかい温泉っていうのはないので、こういう温泉は大事にしないといけないなぁと感じました。それにしても小浜温泉が埋立地だとは知らなかった。意外な歴史と発展を知ることができたということは自分にとってもすごく役に立ったと思います。ということで今夜は雲仙温泉に宿泊するのでありまた。